ドアを覗く、そして開ける。
手塚作品及びトキワ荘(藤子不二雄、石森章太郎、赤塚不二夫、つのだじろう他)を読み漁っているのですが、やはり今では手に入りにくい作品が多くあります。
今では単行本(コミック)は、雑誌。
単行本の裏側を見ると、はっきりと雑誌と書いてあります。
多かれ少なかれ読み終わったらそれで終わりのもの、読み捨てられる物となりました。
だから、その時発売したものはその時買わなければいけません。
手塚治虫や藤子・F・不二雄、石森章太郎などの作家は、残念ながらもう亡くなっており新作が出ることはありません。
昔の単行本を読もうとしたら、もう遅いのです。
実際、藤子不二雄にしたって新装版のてんとう虫コミックの「ドラえもん」他、数作品しか新品で買えない状況となっているます。
本は売れて絶えずバックオーダーがあれば版を重ね発売されますが、売れなければすぐに絶版になってしまいます。
今読みたければ高いお金を出して買うか、復刻されるのを待つか。
私の年代からするとそのあたりの漫画家は、普遍的な人気作家という感覚なのですが、多くの人、特に若い人(少年少女)はその作家達の漫画(石ノ森は萬画)を求めていないのではないか、もうこれらはマニアの物になってしまったのではないかなと考えております。
それに手塚治虫が単行本「新宝島」を出したのは40年以上前!となっており、今の漫画とはコマ割やストーリーの描き方など全く違います。(私も手塚治虫の初期作品を初めて読んだ時は、今の漫画の読み方と違い読むことに苦労しました)
そう考えれば一部の好きな人だけが読む。今の状況は納得できます。(レコードの状況も同じかも。。)
だからこそ復刻された作品や未収録の新作が出た時は、買うなら今しかねぇ〜(黒板五郎)ということです。
で、買ったもの。
手塚治虫作品
- ぼくの孫悟空 オールカラー版
今じゃないと手に入りません。その前のシリーズ「リボンの騎士 少女クラブ版オールカラー」売り切れと同時に値段が3倍に跳ね上がりました。
ディズニーとの版権の問題から、復刻不可能と言われていた幻の作品。原本は古書価格が数十万で取引されていました。
- アトム今昔物語 復刻版
サンケイ新聞に連載された当時の原稿を完全復刻。後で作品がかなり書き直されているため、アトムの最後の死に方?が違います。
藤子・F・不二雄作品
- ドラえもん カラー作品集全6巻
学年誌に連載されていたが、小学2年生等低学年の作品は単行本化されずまたカラー作品が多い。
- ドラえもん+ 全5巻
てんとう虫コミック未収録作品を集めた新作のドラえもん。
今、買わないと絶対後悔する作品ばかり。
ドアは覗いた。では、開けるのか?(レコードやCDは開けっ放しになってますけど・・・。)